7時前、台所のドアが開いた。「単ちゃん、単ちゃん」。聞き覚えがある近所おばちゃんの声。着替えて台所に行くと、入口に魚の入った袋。外に出ると、庭におばちゃんが居る。離れのお袋は居なかったようだ。
「おっちゃんが、夕べ捕ったんよ」。「ありがとう。ごっつぉうにならい」。仲人をしてくれた夫婦だ。刺し網で捕ったらしい。
袋を見ると、30cmオーバーの大鯵4匹と鯛とエソが1匹ずつ入っている。
刺身とフライ用に鯵をこしらえる。鯛は何にするか決まっていないが、とにかく腸と鰓を取る。30cmの天然真鯛。考えたら贅沢な話だ。
鯛の腸の中に肝を見つけた。サッと湯通しして、天然塩をかけていただいた。
「肝系大好き人間」としては満足、満足。朝なので、
ビールが飲めないのが本当に残念だった。