高校の時の漢文で「脾肉之嘆」を習った記憶がある。その頃に三国志を読んでいたら、興味を持って勉強していただろうなと思うのだが…。
荊州の劉表のところに身を寄せていた劉備が、厠(この場合トイレとは言い辛い)に立ち、自分の太股に贅肉がついていることに嘆いた。「老いようとしているのに、何の功績も上げられないのが悲しい」と。
腕を組むときがある。考えてみると、偉そうな格好だが…。
そのとき、少し悲しくなる。私はどちらかというと、筋肉質の体だった。ところが最近、腕を組んだときに、随分軟らかくなった上腕二頭筋を感じるのだ。昔はこんなことは絶対になかったのに。
「力こぶ」を出そうとすると、十分に堅くなる。でも、力を入れないときは…。
週に何度か懸垂をしている。まだ、10回ぐらいはできるのだが、その程度では追いつかないようだ。「功績を上げられない」ことは言うまでもないが、だんだん老いようとしているのを自覚するのは少し悲しい。
Mさんの「わたし、年をとることを恐れないことにしたの。美しく老いることに決めたの」という名言が支えだ。