知人の雛人形が飾ってあるのを見に行った。凄く豪華な雛人形に驚いた。
我が家も雛人形を飾っていたのだが、出さなくなったのは何時からだろう。連れ合いが次女であるせいか、かなり雛人形に思い入れがあるらしく、「今年はもうやめんか」と言う私を尻目に、せっせと楽しそうに飾っているのを思い出す。それでも、最近は見ることがほとんどなくなった。
私は弟と二人兄弟だが、雛人形を持っていた。実は我が家の近状は女のばかりだったのだ。一番酷いときは、近所の小学生は男二人で女八人だった。私の遊び相手はいきおい女のばかりになる。飯事の得意な子どもだったらしい。
当然、3月に隣近所に遊びに行くとどこの家にもお雛様が飾ってある。帰ってきた私が、どうしてもお雛様が欲しいとゴネたらしい。
とうとう根負けした母親が実家にある自分のお雛様を持って来て我が家に飾ったらしい。そのような記憶はないが、雛飾りの前で祖母の膝に座ってご機嫌な私の写真は確かにある。お内裏様や左大臣、右大臣の小さな刀で弟とちゃんばらをしたことは覚えている。
豪華なお雛様を見て、昔のことを思い出した。