学生時代の友人の一人が、キャンピングカーで車中泊をしながら、三百名山と三百名城を巡っている。
その彼がやって来て我が家に2泊。
今日はその彼に誘われて、南予アルプスの三本杭に登ることにした。鬼ヶ城山系では三本杭が三百名山にピックアップされている。
10時に家を出発し、スーパー林道を車で。途中でガスってきて、ゆっくり進む。
八面山登山口の近くに車を停めて様子をみる。「どうしようか」。判断は経験豊かな友人に任せる。
車を停めたところの近くでペットボトルを見つけた。来週の12月1日はお出かけだから、先取りをしゴミを持って帰ることにする。
視界は十分に確保できるからとにかく登ってみようかと。私も登山靴を持っているのだが、友人に勧められてサイズが同じなので彼の靴を履く。
鉄の階段を登る。普段よりもかなりゆっくりのペースだという彼に懸命に着いて行く。
15分程度猪のコルに到着。その後、尾根道を登り、30分程度で比較的簡単に大久保山の山頂に着いた。
ま、ここまで来ただけでも上等だ。天気は回復し、日も差してくる。これは行けるかな。
気持ちの良い道だ。
尾根伝いに歩いて15分で八面山。
ところがここからがどんどん下る。「おいおい、折角登ったのに」。心が折れそうになる。「まだ下るんかい」。愚痴が出る。
周囲にはニホンシカの食害を防ぐためにネットが方々に。
熊のコルに到着。
あれが目的の三本杭だろうと思える山が見えてくる。
ただここからの斜面がきつい。だんだん会話が少なくなる。それでも懸命に後を追う。最後のひと踏ん張りで頂上らしい雰囲気。やったぞ。
13時、三本杭山頂だ。1時間40分かかった。
三本杭の名前の由来は宇和島藩、吉田藩、土佐藩の境界を示す杭が山頂近くにあったためらしい。友人によると「三本杭跡」の石碑が少し離れたところにあるらしいが、それを探すことはできなかった。
山頂で買って来たお握りの昼食。松野町の目黒地区じゃないだろうかと思える集落が遠くに見えたが、はっきりはしない。海側は全く見えなかった。
で、下山。帰りは凄く下った八面山を迂回するコースを。そして大久保山。
ここからの帰りで右膝が痛くなってきた。やっぱり下る時によく出る症状だ。だましだましで何とか下山。帰りは1時間20分だった。
きさいや広場から見上げた鬼ヶ城は見えなかった。これだものな。
足は痛かったが、友人のお陰で良い経験が出来た。
登山靴を貰ったので、これから登山にはまる・・・可能性は低いかな。