昼前に自宅の電話が鳴った。最近は固定電話にかかって来るのはほとんどが何かの勧誘。どうしても不機嫌になる。低い声で「はい・・・」。
先日、飲み屋さんで偶然話をした知人からだった。「今、公民館へ持って行っとったけん」。わざわざ近くの地元の公民館まで届けてくれたらしい。
その知人は元陸上の長距離ランナー。今も後輩のお世話をしている。
若い頃から、各種の手作り新聞を発行している。青年団の頃も、吉田対協陸上部の頃も。
そして今は〇〇愛走会・〇〇地区限定かわら版というのを。何度か目にしたことがあった。
先日、例の日本で一番安い飲み屋さんで出会って話をした。去年、愛媛駅伝で活躍した知人のことが出ているかわら版をぜひ見たいとお願いしていたのだ。そんな記憶が薄っすらと。
すぐに公民館へ。
封筒の中には5枚のかわら版。手書き文字と各種資料で構成したもの。全て丹念に読んだ。凄い。
私が読みたかった愛媛マラソンの関連のものの他に吉田体協陸上部を作り上げた二人の先輩を追悼する特集号と〇〇地区の長距離のレジェンドの特集号。過去の新聞の切り抜きなども活用し、本当に読み応えのあるもの。
第55回愛媛マラソンの〇〇地区関係選手の記録一覧があり、新の文字も。その下には吉田町関係選手の記録も。ある関東の選手の名前の下に(祖父・祖母が〇〇出身)。そこまで知っているの。吉田町歴代順位も。
行ったことはないのだが彼の家には陸上競技に関するありとあらゆる記録が整理されていると聞いたことがある。歴代内閣の紹介の新聞記事も全て揃っていると。さもありなん。
そして取材と記録整理にかける情熱とエネルギーが凄い。
宝物が一つできた。