今日は亥の子。
11月の亥の日に小学生が地区の家々を回る。大きな石の回りに数本のロープを付けたものを引っ張って、唄を唄いながら庭に穴を開けていく。そんな昔ながらのお祭。
数年前から、亥の日に拘らずに、土曜日に行うようにしたらしい。それも良いだろう。
私が子どものころは小学生が多くて、低学年のころはロープの端の方を形だけ持っていたが、今は総勢で4人のようだ。
前の広場には、それぞれ男の子が生まれたときに作った色とりどりの旗が建てられる。
私の旗は白だった。弟は赤。うちの二人の子どもたちの旗も私と同じ白にした。もう、20年以上経っている。子どもたちの旗はもう建てられてなかった。無理も無い。
亥の子は地中で悪さをするモグラを脅すためにという説もあると聞いたことがある。秋の収穫の喜びの祭の一つだろう。
最後の締めをする唄の一説には「亥の子に餅ついて祝わん者は鬼生め蛇生め…」(幼い時は意味も分からずに唄っていたが、多分この字を当てるのだろうと想像する)と、何とも恐ろしいような歌詞もある。
今と違って、農耕文化を維持するためには、ある意味「異端を決して許さない」厳しさも必要だったのかも知れない。誰かから押し付けられたのか、自らがそうしたのかは不明だが…。
また、別の地域では西郷隆盛を小馬鹿にしたような唄を沢山見つけたこともあった。反権力の象徴として、西郷隆盛を扱ったのだろう。
今日は想像ばかりで書いてしまった。