朝、目が覚めたら5時7分。普段ならストーブが要るのだか、今日はすぐに着替える。道具を持って波止へ行く。
途中で一昨日から生かしているゼンゴを確認。生きている。盗られていない。
以前、島に住んでいたときに、貰ったサザエを網に入れて生かしていたら、夜のうちに無くなっていたことがあった。島の人にとってサザエはそんなに値打ちのあるものではない。翌日帰る昼の船便に釣り客が大勢いた。「昨晩、サザエが無くなった。島の人が盗るわけが無い。ひょっとしたら、この船で帰る釣り客のクーラーにサザエが入っているかも知れん。腹が立つのう」と皆に聞こえるような大声で同僚に言ったことがあった。
大きな失敗を犯してしまった。海野貴公子さんに馬鹿にされること間違いないことを。
昨夜、モイカ釣りの仕掛けを確認した。ふと見ると、去年使った仕掛けがあった。確認し、まだ使えそうだからこれでいいかと、それをつけてしまった。
初めてのモイカ釣りなのでトラブルがあったが、6時10分ごろ浮が沈む。「きた~」。じっくり抱かせて、居ることを確認し、竿を大きく振って合わせた。竿がぐんと曲がる。よ~し。と、思った瞬間、あれ。ここで慌てない。すぐに抱くはず。…。あれ。暫く経って、恐る恐るリールを撒いてみる。手応えなし。仕掛けが切れていた。あ~。後悔しても仕切れない。
最後の餌で、当たり。やったぞ。何とかゲットと思ったら、小さいコウイカだった。ま、それでも釣れないよりは百倍嬉しい。でも、やっぱり悔しい。