自宅と職場が少し離れているため、時々高速道路を利用することがある。西予市から大洲まで15分足らずで到着する。国道56号線を通ると、倍の30分は確実にかかる。料金は550円。15分の時間を私は550円で買ったと言えるのだろう。それが高いのか安いのか。本当はその買った15分で何が出来たのか、何をしたのかので、高かったのか安かったのかが判断できるのだろう。あるいは、15分楽が出来たと考えることも出来るだろう。普段の私にはそれが高く感じるのかも知れない。56号線を利用することが多い。
二人の同僚が話をしているのを聞いた。一人は我々の業界では囲碁の名人として名高い人である。碁会所に行くことがよくあるとのこと。1,000円から800円の料金で入り、相手を見つけて囲碁を楽しむらしい。時間があっという間に経つらしい。「一日遊ばせて貰って1,000円は安い」という話があった。確かに、喫茶店(最近入ったことがほとんどないが…)に入っても500円要る。いくら図々しい私でも3時間は無理である。
私たちは時間を浮かせるためにも、潰すためにもお金が要るものらしい。私たちは時間を買ったり、売ったりしていると言えるのかも知れない。