漢字は嫌いではない。私が高校か大学の頃だと思う。両親と4歳違いの弟の4人で「さんずい」の漢字がいくつ書けるかと競い合ったという変な家族だった。誰が一番多かったかは記憶がない。ただ、「ころも偏」の時は和裁をしている母が圧倒的に強かったことは覚えている。
その私が始めての漢字に出会ったのが2年前の5月だった。本当は書きたいのだが、書けない。説明すると「さかな偏に目と高」。訓読みが「めだか」。音読みが「コウ」。ある人が作った漢字だそうだ。
その漢字を作った人の縁のメダカの池でトンボの姿を見つけた。どうしてメダカという漢字がそれまで無かったのだろうか。寿司にはしないだろうから、湯飲みにその漢字を書く必要が無かったからだろうか。