バスで伊予市に向かった。乗ったのは西予ICから高速に乗る特急ではなく、大洲までは下道を走る急行。客は少なくガラガラ状態。座ったのは勿論、運転手の反対側の最前列。
この席を杉野席と言う。名付けたのは私。大学のゼミの杉野教授は世界各地を旅し、紀行文を記した本をたくさん出している。その杉野教授がバスに乗る時必ず座るのが運転手の反対側の最前列。車窓の観察をするのに条件が一番良いから。
私もここに座ることにしている。何度も通った道でも、その都度何か新しい発見があるものだ。
西予市を走っているとき、どこからか「ピ~」という音が聞こえた。何だろう。
3回目に聞こえた時に、運転席のダッシュパネルの左上に見慣れない丸い物を見つけた。よく見ると、そこに数字が示さている。20。14と。それが10を切って9になると文字が赤字になり「ピ~」と警告音。
どうやら車間距離を示す数字のようだ。安全装置だな。
でも、何の数字?。単位は?。メートルではないようだ。ん?14じゃなくて1.4にも見えるぞ。
PAでトイレ休憩の時に運転手に聞いてみた。「秒です」。??・・・そうか。
14じゃなくてやっぱり1.4なのか。
60km/hで走っていて1.4秒の距離というと23.3m。納得、それぐらいだ。
そしてこの機能は30km/h以上で働くようだ。停車する時も前の車に近づき過ぎると「ピピピ」の警告音。
ずっとそれを見ながらいたら、あっと言う間に伊予市に着いた。