松山の行き帰りにバスを利用した。飲んで帰る時はJR。バスの最終は市駅が19時55分。これは駄目。
今回は松山に泊まるので問題無し。立間から往復で2,450円。JRの半分だ。
帰りは12時前に松山市駅前から乗ったが、乗客は少ない。
杉野席が空いていた。迷わずそこに。杉野席とは運転手の逆側の最前列。私の勝手なネーミング。
学生時代のゼミの杉野先生は当時から「日本はもうほとんどのところへ行った」と言っていた。地域経済学者だから。そして世界各国へも足を伸ばしている。その様子を記した紀行記も私が持っているだけで「ツタンカーメンが微笑む」「オリンポスの神々が笑う」「イスタンブールはガラタ橋」「シルクロード旅遊(上下)」「ビバ・メヒコ(上下)」と。
どこの街へ行っても、タクシーの運転手に負けずに料金交渉をする。ホテルも条件が悪いと部屋の交換を申し出て交渉する。ホテルを変えることも。妥協しない。逞しい。その先生の様子と街や地域の様子が描写されている。読み物としても面白いと私は思っている。
その先生がバスを予約する時に必ず確保するのが運転手の逆の一番前。バスの中から観察するには一番良い場所だそうだ。
団体旅行の時は一番後ろのサロン席でシュパ―だが、今日は一番前の杉野席。何度も通っている道だが、「あれ、こんなところに池があったんかい」「ホテルの名前が変わった。面白いネーミンやのう」。幾つも新しい発見があった。