どこで情報をゲットしたのか定かでないが、ずっと気になっていた。
少し時間があったので、西予市の愛媛県歴史文化博物館に行った。
目当てはテーマ展。
吉田初三郎が描いた世界 -鳥瞰図の絵師・大正の広重。 テーマ展だけを見たいのだが、そうもいかないみたいで、常設展示観覧券を購入して中に入る。常設展は何度か見ている。藤原純友や宇和島藩、吉田藩に関する展示を中心にさっと見る。
一つ新しい発見。愛媛県になるまえに、伊予の国は上山県と石鐡県だった。その石鐡県。吉田町誌にも「せきてつけん」とあったとおもう。最近の研究でそれは「いしづちけん」と呼ぶのが定説になっているとのこと。
そして、
吉田初三郎が描いた世界 -鳥瞰図の絵師・大正の広重へ。
早速、「観光の南伊予」という作品。宇和島自動車の依頼を受け、バス路線を描いた絵図とのこと。
当然のことだが、撮影は禁止。
これは購入した目録を写したもの。
中央が宇和島辺り。南は足摺岬、高知市、遠くには室戸岬が。東は淡路島、富士山も見え、東京という文字も。北は宮島の鳥居の絵。門司という文字。西は別府、大分。
吉田初三郎関係資料目録の巻頭の館長のごあいさつに「・・・。本来は一枚に収まりきらない地形を、大胆なデフォルメによって描いているのが特徴です。・・・」とある。まさにその通り。
「吉田 営業所」「法華津」「法華津峠」「展望台」「野福峠」などの文字が。
見ているだけでワクワクしてくる。
小学生の頃、雑誌や百科事典のイラストで鳥瞰図や俯瞰図があるとワクワクして見ていたのを思い出す。
メガネのレンズをはね上げ、ガラスケースに顔を近づけて見入った。宇和島市、八幡浜市、高知県、福岡市、唐津、長崎、別府、鹿児島県、萩、中四国などの絵を食い入るように。
ところが、垂直なガラスの少し離れたところに置いてある絵は、メガネを掛けても外しても上手く見えない。もっと手前に置いてくれると見えるかしれないのだが。弘前、盛岡、金沢、大阪、京都、島根県などはもっと近くで見たかった。
ショーケースに電気が点いてなかったので点けてもらうようにお願いした。その係員が知人だった。「興味あるんですか?」「女性には分からないかも。ワクワクします」。一般論化したのは不味かったかな。私はワクワクしますと言うべきだったかも。
楽しかった。