山形行きの高速バスの始発がここ県庁前。
既に先客が4人。バスが来て乗り込むが、一番前の席は取られた。残念。左側の2列目に。
運転手の反対側の一番前。日本では左の一番前の席を杉野席と言う。もっともそれは私のネーミング。
ゼミの教授が日本中、世界中を旅している人。紀行文も何冊か出版している。その教授がバスに乗って必ず座る席が運転手の反対の一番前。予約するときも、空いていれば必ずここ。観察をするのに最適の場所らしい。流石、地域経済学者。
県境は長いトンネルの中。
トンネルを抜けたと思ったらすぐに街中。山形だ。仙台と山形は近い。高速バスで1時間程度。
山形駅に着いたらすぐにみどりの窓口に。「つばさに乗るのですが、自由席でもいいのですか」「はい」「指定席に座るのですか」「つばさは16号車と17号車が自由席ですよ」。
山形から東京都区内までの乗車券は持っている。米沢までの新幹線の自由席特急券をください」。
今11時53分。私が乗るつばさ142号は13時4分発。早いバスに乗った関係で、1時間時間が浮いた。
観光案内所に。「1時間ほど時間があるのですが、近くで観光できるところはありますか」。山形城がすぐそこらしい。いいじゃないか。
駅の東口から山形城跡に向かう。
南門から城内へ。本丸御殿広場は発掘調査中。
その横に最上義光の騎馬像。最上義光といえば、伊達政宗の母親義姫の兄。岩下志麻さんのお兄さんの原田芳雄さん。
二ノ丸東大手門櫓を開放している。ちょっと覗いてみる。
係の人が親しそうに話しかけてくれる。「ご旅行ですか。どちらから」「四国です」。「それは遠くから。ぜひ山寺にお立ち寄りください」。行きたいのは山々やが・・・。「これから米沢に行くんです」。ええい、時間が無い。こっちのペースじゃ。「四国は宇和島なんです。
宇和島藩は初代藩主が政宗公の長男の秀宗です。ここ山形城は秀宗のおばあさんのお里ですよね」。
二ノ丸東大手門を潜って城外へ。
お濠と線路と平行に歩いて駅前に。
「山形の夏は冷やしラーメン」の幟に触発されて、駅前ラーメンという店で冷やしラーメン。時間が無いが、すぐに食べられる。旨い。
予定通り、つばさ142号に乗り込む。