オオウナギが居る町の国道沿いに立派な家が建ったのは四半世紀前くらいだったか。通る度に目に付いていた。
その立派な家に民宿という看板が掛けられたのは1年前くらいだっただろうか。そのうちに、鯛めしのランチの幟が。食事もできるらしい。
毎日通るので気になっていた。何時か行ってみようと。
「しよう、しよう」と言いながら、延び延びになっていた時期外れの
新年会をやっとすることがでした。
大きいお屋敷。部屋がたくさんある。幅の広い回り廊下。今夜の客は我々4人だけ。大きな部屋にゆっくりと座る。もちろん、座椅子付き。
とこぶしと烏賊のぬたが置いてある。全員が揃うと、「始めてよろしいでしょうか」と料理が運ばれてくる。
まず、刺身。
やまいもと昆布の両方のとろろで白身魚と茸を和えた料理。初めて。名前は知らない。ポン酢で御馳走になる。
アコヤガイのグラタン。真珠の核入れをしたアコヤガイは味が落ちるらしい。今回は核入れをしていない少し小さいもの。
海老の天ぷら。生姜が効いている。
そして、大きな鯛のアラ炊き。
締めが宇和島鯛めし。鯛の吸い物。わらび餅。
以上。勿体ないけれど、正直言って食べ切れなかった。仲間に聞くと「3,000円の料理を注文した」とのこと。小さい声で「まちごうたんやないか」。間違いではなかった。
この雰囲気に、この料理、この味、この値段。満足。
生ビールもたっぷり御馳走になった。