今の仕事に就いたのは25歳の時。もう28年も経ってしまった。その間、出向したり、島に行ったり、単身赴任をしたり。我ながら、頑張ったのもだ。
先日、心当たりのない封書が届いた。何だろうと開けてみた。中の文書を見ても何だか要領を得ない。じっくりと時間をかけて、2枚の文書を見て、やっと合点がいった。
28年前の新入社員研修を終えた後で書いた「研修所感」を当時の担当者が保管していて、返してもらったのだ。
書いたことすら全く忘れている28年前の自分の文章に突然出会ってしまった。何とも言えない複雑な気持ち。嬉しくもあり、恥ずかしくもある。
意を決して読んでみた。字が幼い。丁寧に書こうと頑張っているのだろうけれど。誤字も発見。そして、鼻持ちならないような偉そうなことも書いている。ただ、今は失ってしまったかも知れない熱い思いは感じ取れる。
ある意味いい刺激をもらった。既に退職してるが、「粋なはからい」をしてくれた当事の担当者の先輩に感謝したい。
礼状をすぐに書いた。暫くお会いしていない。久し振りに、酒を酌み交わしたいなと思った。油絵の無心もしてみたいなとも思った。